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株式会社JERA

問題の解説

第1問

Tha habu coils its body in an "S-shape" and raises its head just before it strikes.  It is only capable of lunging 2/3 of its total body length.  A six-foot snake could not reach a person standing six feet away, although it would close ground very quickly. Cpl. Benjamin M. George
ハブ / Via Wikipedia

マムシCC
マムシ / Via Ks

ヤマカガシCC
ヤマカガシ / Via Yasunori Koide

写真の3つ、実は全て毒ヘビ。日本にはハブ、マムシ、ヤマカガシの三種が代表的な毒ヘビとして知られます。

どのヘビも悪くすると死亡の危険性まであります。

万が一かまれてしまったとき、「自分で切開する」「毒を口で吸い出す」といった方法は、実は勧められません。かまれた人は、毒がすぐにまわらないようなるべく安静にして、かつすぐに救急車などで病院にかかるのが得策のようです。

第2問

スカンク

いわゆる「おなら」で有名なスカンク。正確には特別な液体を噴射しているので、「おなら」ではありません。

アメリカではペットの犬がスカンクを刺激してしまい、スプレーされてしまうということがよくあるようです。そうなるとただ水で洗うだけでは落ちず、スカンク専用洗剤を買って洗うことになるとか。

第3問

スズメバチCC
オオスズメバチ / Via 田中利秋

日本全土でよく巣を作っているスズメバチ。みなさんも一度は見たことがあるでしょう。

スズメバチの毒は、それ自体は死んでしまうほどの怖さではないようです。その本当の怖さは「アナフィラキシーショック」にあります。

一度毒を受けると、人間は今後同じ毒に対抗するために抗体を作ります。しかし、もう一度毒を受けたとき、その抗体が暴走してアレルギーを起こし、それが命にかかわるということがあるのです。これがアナフィラキシーショックです。

もちろん他の生物の毒でも起こりますが、スズメバチはとくに遭う頻度が高く何度も刺されやすいので、危険です。

スズメバチは防御のために毒を使うので、むやみに巣に近づいたりしなければ刺されません。駆除は業者にお願いしましょう。刺されたら回数にかかわらず早めにお医者さんへ。

第4問

セアカゴケグモCC
セアカゴケグモ / Via Fir0002

ジョロウグモCC
ジョロウグモ / Via Micha L. Rieser

アシダカグモPD
アシダカグモ / Via Wikipedia

セアカゴケグモは、近年日本に入ってきた外来種のクモです。大阪府で確認されて以降急激に全国で見られるようになり、ニュースにもなりました。

セアカゴケグモは、獲物をかむ時に毒を使います。他の有毒生物と同様、刺激しなければ人間を咬むことはありません。

それに、刺されても命にかかわることはほとんどなく、最近は日本の病院でも薬が用意され始めているようなので、注意しつつも過度に怖がらず対処していきましょう。

第5問

ベラドンナPD

ベラドンナは、ヨーロッパに生息する植物。

この神経毒は強力で、実を間違って食べたりすると最悪死に至る代物なのですが、中世ヨーロッパの女性たちはなんとこれを目薬として使い、散瞳効果(黒目が大きくなる効果)を利用して眼を大きく見せるのに使っていました。

なので「美しい淑女」という意味の「ベラドンナ」という名前になったそうです。恐ろしいほどの美へのこだわりですね。

第6問

カモノハシCC
カモノハシ / Via Stefan Kraft

カモノハシは、オスの後ろ足に毒があり、引っかかれると犬くらいなら死んでしまうほどの威力があるそうです。

外敵からの防御か、オス同士の争いに使われるのだと考えられていますが、いまのところ毒の詳しい成分や目的は完全にはわかっていないようです。

第7問

eboshi

カツオノエボシは、日本にいるものの中でも特に危険なクラゲとして知られます。

クラゲはその毒を、自らの身を守るほか、エサをとるためにも利用しているようです。

もし刺されたら、まずは海岸にあがり、海水で針を洗い流します。「酢をかけるといい」という俗説がありますが、酢や真水、砂をかけるのはかえって危険です。毒針が海水でとれなかったら慎重に取り除き、病院にかかりましょう。

海の家などにプロがいれば、助けを求めるのもいいでしょう。

第8問

ガンガゼCC
ガンガゼ / Via Michael Wolf

ガンガゼは、南日本に多くいるウニの一種。

普通のウニは無毒ですが、ガンガゼは毒がある上に、針が折れやすく、刺さると体内に残りやすい嫌な仕様になっています。

岩陰にとどまって針だけ出ていることが多いので、ビーチで岩場を歩く時は靴を履いて、針がないか気をつけましょう。刺されたらすぐ病院にかかるのは他の有毒生物と同じです。

ちなみにガンガゼも中身の卵巣は美味しく食べられるとか。

第9問

タマゴタケPD
タマゴタケ / Via Wikipedia

ベニテングタケCC
ベニテングタケ / Via H. Krisp

食べられるのは「タマゴタケ」。毒がある方は「ベニテングタケ」でした。

ベニテングタケは、食べてしまうと下痢・嘔吐の他、幻覚の症状も出るそうです。

このように派手な色のキノコだけでなく、地味で一見食べられそうな色のキノコにも毒キノコはたくさんあります。

山に入って素人判断で食べないこと(きのこ狩りは専門家に見てもらいましょう)、毒に当たったらすぐに近くのお医者さんにいくことが必要です。

第10問

ヤドクガエルPD

いかにも毒を持ってます!といった派手なカラーリングのヤドクガエル。こうして敵に毒があることを警告しています。

かつて矢に塗って毒矢として使われていたことからこの名がつきました。毒は非常に強力で、触るだけで危険な種もいるそうです。

ペット目的で飼う人もいるようですが、もし素手で触ってしまったら即入念な手洗いが必須です。


実にさまざまな生物が毒を操っているんですね。

気になる「猛毒展2」にも是非足を運んで、より深い知識を得てみてはいかがでしょうか??

サンシャイン水族館「猛毒展2」

サンシャイン水族館特別展「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展・痛(もうどく展2)」
日程:2017年3月16日(木)~6月25日(日)
時間:10:00~20:00 (最終入場は終了30分前)
場所:サンシャインシティ ワールドインポートマ-トビル屋上

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この記事を書いた人

鶴崎 修功

つるさき・ひさのり です。東京大学数理科学研究科の博士課程学生です。 クイズを通して私と読者の皆さんが一緒に知に触れていけるような活動をしたいと思っています。

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