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解説

そもそも「個」や「枚」といった、物の数え方を表すことばを「助数詞」と言います。それでは早速、それぞれの解説に入りましょう。

犬(匹)

さすがに簡単ですね。わんわん。

ウサギ(羽)

鉄板すぎてもはや常識ですね。

では、なぜ「一羽、二羽」と数えるかはご存知ですか?

「鵜(う)と鷺(さぎ)という2種類の鳥に見立てた説」「後ろ足2本で立つウサギを鳥に見立てた説」「長い耳を羽に見立てた説」など諸説ありますが、いずれにせよ宗教上の理由で獣の肉を食べられない僧侶たちが、なんとかしてウサギを食べたかったから、というのが通説になっています。

和歌(首)

少し迷ったかもしれませんが、「百人一首」の「首」です。

対して俳句や川柳は、和歌には分類されず、「句」で数えます。

鳥居(基)

助数詞「基」はエレベーターやベンチ、ピラミッドにいたるまで幅広く用いられます。

おおよそ「地面や建物に固定されていて、人間の手では移動できないもの」を数えるときは「基」を使う、と覚えておけば良いでしょう。

タンス(棹)

別に細長くもないのに、何故「棹(さお)」? と思われる方も多いでしょう。

これはかつて、タンスを運ぶために棹を使ったことに由来しているんです。

雪(片)

「一片」と書いて「ひとひら」と読む、と言われれば納得する人も多いでしょうか。

他にも花びらや紙吹雪など、宙に舞うほど軽く薄いものを数えるときに用いられます。

神(柱)

日本の神道においては、神様は木に宿っているとされたことから、「一柱(ひとはしら)、二柱(ふたはしら)」と数えるようになりました。

では、キリスト教においてはどのように数えるのでしょう?

 

……そもそもキリスト教は一神教ですから、神様を数える必要がありませんね。

アイロン(丁)

正解した人はFine Play!!

「丁(梃)」は包丁や銃など、手に持って使う細長いものを数えるのに使います。

でもアイロンってそんなに細長い……?

これはかつての日本のアイロン「火熨斗(ひのし)」に由来しています。と言っても、電気アイロンが普及した今では「台」で数えることが多いんですが……。

火熨斗 火熨斗

Via https://ja.wikipedia.org/

大砲(門)

正解した人はFine Play!!

狭い筒の中から弾が飛び出ることから、大砲を数えるときは「門」を使います。

まあ、大砲を数えることなんて、私たち一般人にはほとんど無いことですが……(笑)

魚のヒレ(基)

正解した人は超Fine Play!!

魚のヒレを数えるときは、鳥居やエレベーターと同じように「基」を使います。

これはかつて、ヒレを魚の胴体に据え付けられて動かないもの、と捉えたから。

まあ、日常的には「枚」で良いと思います。


何でも「一個、二個」「一つ、二つ」と数えるのではなく、助数詞を使い分けることで、知的に見られるかもしれませんね。是非、積極的に使い分けていきましょう!

 

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この記事を書いた人

カワカミタクロウ

東大文学部卒、東大クイズ研究会OB。

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