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前ページ:はじめから挑戦したい方はこちらへ! 以下は問題の答えと解説です

解説

正解は、『ジムノペディ』でした。

ヒント1:古代ギリシャの祭りの踊り、電話の着信音・保留音

『ジムノペディ』は1888年、フランスの作曲家であるエリック・サティによって作曲されました。第1番から第3番の3曲に分かれており、電話の着信音や保留音によく使用される第1番は、「ゆっくりと痛ましげに」という表題が付けられています。

『ジムノペディ』というタイトルは、古代ギリシャの祭典「ジムノペディア(=裸の踊り)」に由来しています。この祭典は、人々が酒に酔って大騒ぎするような激しいものでしたが、サティはジムノペディアの様子を描いた静かな雰囲気の壺を見て曲想を得たため、ゆっくりと静かな曲調で作られました。

ヒント2:伊福部昭が絶賛

伊福部昭は、『ゴジラ』のテーマを作曲した日本の現代音楽作曲家です。独特のリズムや西洋音楽にない和声を使うことで独自の音楽性を貫き、映画音楽でも活躍しました。

彼は、著書『音楽入門』の中でサティの『ジムノペディ』について、「人類が生み得たことを神に誇ってもいいほどの傑作」と大絶賛しています。このとき、『ジムノペディ』は今ほど有名な作品ではありませんでした。

ヒント3:実際の曲はこちら

『ジムノペディ』は、3曲とも4分音符以上の長い音符のみで構成されており、テンポの遅い3拍子が印象的な曲です。

後の時代に登場する「ミニマル・ミュージック」のような同じフレーズの反復と、長調でも短調でもない旋律が特徴で、1番と3番はドビュッシーによって管弦楽曲にも編曲されています。

それでは、次週の「今日の一問・音楽編」もお楽しみに!

【前回の「今日の一問・音楽編」はこちら!】

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この記事を書いた人

はぶき りさ

東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学別科オルガン専修を経て、同大学音楽学部器楽科オルガン専攻3年。世界で何千年も生き続けている「音楽」という文化に、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書けたらと思います。よろしくお願いします。

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