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問題の解説

第1問

【アメリカで観測された「スーパー・ブラッド・ウルフムーン」の、「ウルフムーン」とはどんな月を指す言葉でしょう。】

正解は「1月の満月」でした。

アメリカで、スーパー・ブラッド・ウルフムーンが観測されました。

スーパームーンとは、大きく見える満月のことです。

月は地球の周りを公転していますが、その軌道はだ円です。また、軌道の真ん中に地球があるのではなく、地球は真ん中から少しずれた位置にあります。

このため、月は周期的に地球に近づいたり、遠のいたりすることになります。物体は近いほど大きく見えますから、スーパームーンは地球に近いタイミングで見える満月といえるでしょう。ただし、正確に定義された言葉ではありません。

ブラッドムーンは、皆既月食が起きた際に、月が赤く見える現象を指します。

赤く見えるのは、大気の影響です。太陽光が地球の大気とぶつかることで、屈折して地球の影の内側にまで、光が届きます。

しかし青など波長の短い光は大気で散乱してしまい、月まで届きません。対して、波長の長い赤い光は散乱の影響が小さいため、いくらかは月まで届きます。そして月に反射された光が、我々の目に届いている訳です。

また月の赤さについては、大気中に含まれるチリの多さにも影響を受けます。チリが少ないほど明るく、多いほど暗くなります。この赤みについては、「ダンジョンの尺度」(ダンジョン・スケール)という尺度で表すこともあります。RPGの防具みたいな名前ですね。

ウルフムーンは、アメリカ地域における、1月の満月の愛称です。アメリカでは、各月の満月に対し愛称がつけられています。

愛称は元々、ネイティブ・アメリカンが季節を把握するために使っていたもので、その月に起きる自然現象などの経験を元に命名されたようです。ウルフムーンの場合だと、寒い1月にオオカミが遠吠えを繰り返していた、という経験に由来するといわれています。

第2問

【メキシコの航空会社が、アメリカ人を対象にした変わった割引サービスを開始。メキシコへの偏見を取り払う意図もある、この割引サービスはどれでしょう。】

正解は「メキシコ人遺伝子の割合に応じて割り引く、DNA割引」でした。

アメリカとメキシコの両国は近年、トランプ大統領が両国間の国境に壁を建設しようとするなど、政治的な対立が深まりつつあります。

そんな中、メキシコの航空会社アエロメヒコでは、利用者のメキシコ人遺伝子の割合に応じて運賃を割り引くキャンペーン、「DNAディスカウント」を始めました。たとえば利用者のメキシコ人遺伝子の割合が18%だと、18%割引になる仕組みです。

アメリカ内では、ややもすれば差別的な偏見も持たれているメキシコですが、自身のルーツにメキシコが関わっていることを知ってもらうことで、親近感を持たせる狙いがあるようです。

第3問

【火器管制レーダー照射事案について、防衛省がレーダー照射音を公表しました。さて、火器管制レーダーの特徴は、次のどちらでしょう。】

正解は「強いレーダー波が継続する」でした。

昨年12月に起きた韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案について、防衛省は新たな証拠として、照射を受けた哨戒機(敵の探知や情報収集を主任務とする軍用機)が探知した音を公表しました。

あわせて韓国の対応に強く抗議し、また韓国側との実務者協議を続けていても真相究明につながらないとして、実務者協議の打ち切りも発表しています。

今回公表された「音」は、実際に照射を受けた火器管制用レーダーの音と、対比となる捜索用レーダーの音の2種類です。

火器管制用レーダーは、ミサイルなどを命中させるために使われるもので、目標を追尾して継続的に照射されます。このため、強いレーダー波が継続して探知されます。

対して捜索用レーダーは、全周囲的に何かを探す際に使われるものであるため、回転しながらレーダー波を出します。このため、レーダー波の方向と目標の位置が一致した時だけ強く探知されます。

公表された音や今後の対応方針、また今回事案の経緯については、防衛省のウェブサイトで確認できます。

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