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10月末から始まったフィギュアスケート・グランプリシリーズも、今週末のフランス杯で後半戦に突入します。 ウィンタースポーツの中では特に人気が高く、地上波でのテレビ中継も多いフィギュアスケートですが…… 皆さんは、ルールや大会システムをご存知ですか? 「冬の採点競技って、なんだか複雑」 「羽生くんがカッコいいのは分かるからそれでいい」 いや、それではフィギュアスケートを楽しめているとは言えません。 「何が凄いか」を熱く語ることができることこそ、本物のファンの証。さらに、それを語ることでもっとファンを増やせるはずです。 さあ、シーズン序盤の今こそ、基礎からカンタンにおさらいしましょう!

シーズンの流れ

日本人選手にとってのフィギュアの1シーズンをおおまかに示すと、 ・グランプリシリーズ(10月~12月) ・日本選手権(12月末) ・四大陸選手権(2月中旬) ・世界選手権(3月下旬から4月頭) の4つがメインの大会になります。この中でも特に重要視されるのが世界選手権。 今年は2018年平昌五輪のプレシーズンであり、世界選手権の結果で五輪出場枠が割り当てられるため、例年以上に重要な戦いになります。 また、今年は冬季アジア大会が札幌で開催されるので、こちらも日程に組み込まれてきます。 日本人選手は男女2人ずつが出場となり活躍が期待されますが、四大陸選手権と日程が非常に近い点が懸念されています。 さらに、今年は2年に1度の「国別対抗戦」が行われる年でもあります。 毎回日本で開催されているこの大会はシーズン末である4月下旬開催。 ポジション的には世界選手権後ということもありオマケ的に扱われますが、世界ランクのポイント対象にもなっているので、こちらも注目です。

グランプリシリーズ

現在行われているのはグランプリシリーズ。世界各地で6大会が行われたのち、ポイント上位者によるファイナルが実施されます。 各選手が出場できるのは6大会中1つか2つ。前年度の世界選手権6位以内にはシード権が与えられ、希望とくじびきにより出場大会が割り振られます。 つまり、上位陣が1大会に集中する、ということが起こらないようになっているのです。 グランプリシリーズを構成するのは、 第1戦 スケートアメリカ 第2戦 スケートカナダ 第3戦 ロステレコム杯(ロシア) 第4戦 フランス杯(昨年まではエリック・ボンパール杯) 第5戦 中国杯 第6戦 NHK杯(日本) FINAL グランプリファイナル(フランス・マルセイユ) 現在のところ第3戦までが終了し、第1戦1位、第3戦2位だった宇野昌磨がファイナル一番乗りを果たしています。 第2戦で2位だった羽生結弦の次戦はNHK杯。現在ファイナル3連覇中、その演技に世界の注目が集まります。

ショートプログラム・フリースケーティング

ご存知のように、フィギュアスケートは1日目のショートプログラム2日目のフリースケーティングの合計点で争われる競技です。 とはいえ、これらの違いはあまり知られていません。今回は、これらを個別にみていきます。 ●ショートプログラム ショートプログラムは、2分50秒以内に規定された7つの必須要素(エレメンツ)をこなしながら演技する種目です。 勘違いされている方も多いですが、課題曲があってそれに合わせて同じ演技をする、というのは間違い。曲選びは自由、演技もエレメンツさえ満たせばあとは各演技者にまかされています。 では、こちらの動画を参考にしながら、男子ショートプログラムのエレメンツを見ていきましょう。 エレメンツを時系列順に並べてみましたので、動画を見ながら確認してみてください。 「ステップからの単独ジャンプ」(0:40~ 「ジャンプコンビネーション」(1:09~ 「単一姿勢のフライングスピン」(1:21~ 「コンビネーションスピン」(1:21~ 「アクセルジャンプ」(1:52~ 「単一姿勢の足替えスピン」(2:01~ 「ステップシークエンス」(2:48~ ※技についての解説は第2回で。 これらの7要素をすべて入れて演技を行うのがショートプログラムです。 ここでは大まかに解説していますが、実際はジャンプやスピンの被りなどについて細かな規定が多く存在します。 また、女子の場合は「単一姿勢の足替えスピン」がなく「単一姿勢のスピン(2種から選択)」になります。 ●フリースケーティング フリー、というと何をやっても自由だと思いがちですが、こちらもいくつかの制約があります。 採点対象となる演技要素は、ジャンプ、スピン、ステップなどについて男子で全13要素、女子は全12要素。 これら以外のものを演技しても得点にはならず、要素ごとに「この演技は何回以上」「この演技をやりすぎても採点しない」など細かな項目が決められています。 演技時間は3分50秒から4分10秒の間。ショートに比べてスタミナが問われる時間です。 また、演技する項目が多い以上、ショートプログラムに比べフリースケーティングのほうが点数合計が高くなります。 次回は、その採点制度についての話にも触れつつ、技の見分け方や注目選手などを紹介します。
それでは、本日はここまで。復習クイズです。

いかがでしたか。 ルールや仕組みを知っているだけでも、テレビでの見え方が大きく変わってくるはずです。 好きな選手がどの試合に出るかもカンタンにわかります。宇野くんの、日に日にあどけなさが消えて精悍な顔立ちになっていく過程をしっかりと追うことが出来ますよ!! 明日公開の次回を読めば、演技自体についても深く知ることができるはず。ぜひ、また見てください。

この記事を書いた人

伊沢拓司

QuizKnockCEO、発起人/東大経済学部卒、大学院中退。「クイズで知った面白い事」「クイズで出会った面白い人」をもっと広げたい! と思いスタートしました。高校生クイズ2連覇という肩書で、有難いことにテレビ等への出演機会を頂いてます。記事は「丁寧でカルトだが親しめる」が目標です。

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