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徹底的! 漢字問題の傾向と対策

1.出題頻度 現在のテレビクイズ全体で見ますと、漢字テストにおける定番「書き取り型」は下火と言えます。 僕の勝手に考えた理由としては「視聴者が一緒に解きづらい」「難易度の調節がしづらい」など。平たく言えば取り扱いづらい問題なわけですね。 それに対し、同じく定番「読み型」は未だに最強です。 当然といえば当然。「コレが読めないのは恥ずかしいでしょ~」というアオりも出来るし、「こんなわけわからん漢字が読めるのか!」にも持っていける幅があります。読めるけど書けない漢字のほうが多いですもんね。 エフェクト型は最近特に人気、逆にパズルは一時期やりすぎたからかあまり見なくなりました。熟語、特に四字熟語は多くの番組で使われています。 2.対策のしやすさ 当然ながら、「エフェクト型」はやりづらい。無限にパターンを付けられる上に、出題できる漢字も多くあります。 「読み型」と「熟語ネタ型」は、何が出るかが明確かつ何をやればいいかも手法的には分かりやすい問題だといえます。 しかし、出題が想定される四字熟語・類義語対義語があまり多くないのに対して、「漢字の読み」というのは半ば無限です。ひとつの動物に対して複数の字が当てられているパターンなど、掘れば掘るほど増えていくジャンルなので、その点ではこの中で一番対策しづらいとも言えます。 「パズル型」は、対策というよりは「いかに漢字を書いているか」と「頭の回転」を問われるジャンルなので、ほぼ「書き取り型」と同じといえます。 余談ですが、対策の難しい「エフェクト型」も、手練のクイズタレントさんからしたら「想定された出題」であることが多くあります。 かつて『Qさま!』の収録に参加した際、「マリリン・モンロー」の問題の後の「逆書き漢字」でのことでした。僕と一緒に溜まりに座っていたやくみつるさんがボソッと「唇だな」とつぶやきました。そして、その直後しっかり「唇」が出題されたのです! これはつまり、マリリン・モンローのチャームポイントである「唇」が出題される、と即座に見抜いたということです。 やくさんが問題内容をズバリ当ててしまうのを、僕は何度か見ていますし、カズレーザーさんや宇治原さんなども同じことをよくしています。やはりプロはこのあたりの頭の回し方も段違い、ということですね。 3.テレビの前での楽しさ 毎回新鮮な気持ちで解ける「エフェクト問題」は、テレビの前でも十分に楽しむことが出来ます。早押しのスピードを芸能人とバトルできるのも楽しいですよね。 「読み型」「熟語型」も定番。読めてしまえばすぐ答えを言えますから、一緒に楽しむことが出来ます。 これら口で言えてしまうものに比べると、「書き取り型」は同時プレイしづらいのが難点ですね。
さて、以上から対策法を考えていきましょう。 ・「エフェクト型」「パズル型」はやむなし! 日頃の書き取りで補え この2つに関しては、上でも書きましたがどうしようもありません。日常生活の漢字を書く場面で一字一字への意識を配るのが最善ですね。 あとは、やくさんやカズレーザーさんのように、クイズ番組自体の流れをよく読むこと、でしょうか……。 ・「熟語型」の範囲は意外と狭い 苦手なら対策は効果的 四字熟語も類義語・対義語も、無限にあるがゆえに出題できる難易度には制限があります。漢字検定2級で出題される程度が出題の限度になっている感触です。 と、なれば対策は簡単。とくに四字熟語は、ほとんどの番組で「視聴者がよく知っているもの」を狙っている印象があります。以前の記事で紹介した「一般常識問題集」を触る程度でも随分苦手意識がなくなるはず! ・「書き取り型」は、頻出の「間違いやすい書き取り」を覚えたら、あとは日常でカバー 書き取り問題は、パソコンメインの現代においてみんなが苦手とする分野。それだけに、テレビでの出題も「みんなが苦手なところ」に集中します。範囲は無限なので余計にですね。 ということで、「間違いやすい漢字」を集中的に対策すれば、テレビの書き取りには十分対応可能でしょう。出題される漢字自体も、ほとんどは漢検2級レベルまでです。 対策には、「間違いやすい漢字」などで検索するとたくさんのサイトがひっかかりますから、そこを使うのが良いでしょう。昨今の番組では書き取り自体が少ないことを考えても、ここに熱を入れすぎるのは非効率的です。 ・「読み問題」は、どーすりゃいいのか…… あまりにも範囲が広いのに、たくさん出題される「読み問題」。どう対策すればいいのか、何を勉強すればいいのか、わからないですよね。 そして、僕もそうでした。前述のように『高校生クイズ』の読み問題に対してはノーガード戦法、つまり打つ手なしでした。一般的なものは読めたとしても、クイズ番組が大好きな難読漢字はてんで読めません。 そこで、今回は僕が聞いた、「クイズ王界隈」での王道対策法を、伝聞ながらお伝えしようと思います。まさに王の道!

ついに公開! クイズ王必携の漢字バイブル

さて、「読み型」対策のお話です。 毎度毎度漢字については対策任せ、しっかりと勉強してこなかった僕ですが、ある時ふと気が付きました。 「あの本、クイズ王番組の楽屋にいくと、対戦相手がいつも持ってるな……」 それが出口宗和著『読めそうで読めない間違いやすい漢字』。アフィリエイトじゃないですよ。
池袋のジュンク堂にて。ナイスなポップ。
今年文庫版が発売された人気シリーズであり、現在はvol.2まで出版されています。 どうやら、クイズ王たちはみんなこの本を読んで漢字の対策をしているようでした。僕がそれに気づいたのは『東大王』のときです。 さっそく出演者の谷垣翔太さんに現物を見せてもらい、数日後本屋でゲット。なるほどこれは素晴らしい。 前回の連載でもいいましたが、対策資料に僕が求めるのは「網羅性」。つまり、「この一冊さえやっときゃ大丈夫」であることです。 これまで僕がやってきた漢字対策は、ネットを見て行う散発的なもの。知識としての蓄積もなければ、対策としても心もとないものでした。 しかし、この本では難読漢字のうちよく狙われる分野が、漏らさずパッケージされています。 「誤読の定番」「同音・同訓異字」「当て字読み」「漢語」「生き物の漢字」「カタカナ漢字」などなど。文庫版だと字がギュッと小さくなるくらいの、濃密な内容で、「これさえやっておけば大丈夫」という安心感があります。 ということで、僕も今後の漢字対策はこの本で行うことにしました。 テレビを見てちょっとドヤ顔がしたい方、漢字クイズが大好きな方、とにかく知識をとっかかりとして付けたい方、そしてもちろんクイズ王を目指す諸氏。おすすめです。 ちなみに、漢字がかなり苦手で、書き取りもベージックに勉強したいという方には、『Qさま!! プレッシャーSTUDY 大人の漢字ドリル』がオススメ。古本がほとんどになってしまいましたが、コンパクトかつ基礎からしっかりプレイできます。
さてさて、本日の問題ですが。 ここでストレートに読み問題を出すのもつまらない、本の抜き出しは芸がない、かといってエフェクトは作れないし、書き問題もこの形式ではムリ。 そこで、上に分類されなかった、今はあまり出題されていないジャンルのクイズを出題いたしましょう。 それは「書き順型」です。 かつて『平成教育予備校』などで出題されていた記憶がありますが、現在ではあまり見かけません。 おそらく出題できる問題が限られていることと、そこまで面白みがないからだと思われます。 しかし! この記事を読んでいるような、漢字問題を攻略したい! と考えているみなさんにとっては、ぜひとも親しんでおくべきテーマです。 なにより、問題に答えるときに書き順がメチャクチャだと恥ずかしいですからね。 ではまいります。

ちなみに

当メディアQuizKnock、漢字に関する投稿が多くございます。単に書きやすいからですね。 なんと最近では、このあたりの記事を「グノシー」「ネタりか」等に拾っていただいてまして、ありがたい限りです。 もし血気盛んな方がいらっしゃいましたら、是非上に挙げた対策方法でこれらの記事に挑んでみてください。

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この記事を書いた人

伊沢拓司

QuizKnockCEO、発起人/東大経済学部卒、大学院中退。「クイズで知った面白い事」「クイズで出会った面白い人」をもっと広げたい! と思いスタートしました。高校生クイズ2連覇という肩書で、有難いことにテレビ等への出演機会を頂いてます。記事は「丁寧でカルトだが親しめる」が目標です。

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