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今週の「気になることば」を担当するこうちゃんです。

今週のテーマは「かんりか」です。自分がよく発信している言葉についてここで書くことになるの、嬉しいやら恥ずかしいやら。

そもそも「かんりか」って何?

「かんりか」という文字列を見ると「管理下」を思い浮かべる人が多いと思います。あるいは「管理課」のような役所とかで使われている言葉かなと思う人もいるかもしれません。

しかしこの「かんりか」の意味はちょっと捻っています。「完全に理解した」を略して「かんりか」なのです。

私が出演した「0.5択クイズ」という動画で登場して覚えてくださった方も多いのではないでしょうか。

この言葉の誕生には、ある人物が深く関わっています。今回はその方に特別にインタビューをすることに成功しました。

特別インタビュー

「かんりか」に深く関わるS.M.さん

S.M.(イニシャル)さんの紹介

  • 東京大学文学部人文学科言語学専修課程4年
  • こうちゃんとはサークルの先輩後輩。よく遊ぶ
  • 高校時代に模試で国数英で全国1位

この言葉を生み出したのは確かにあなたなんですよね?

どうなんですかね。私が使い始めた理由はあまり思い出せなく、どこかから聞いたという可能性もあります。でも、私と渡辺さん(※こうちゃんのこと)が入っていたサークル界隈で使い始めたのは私であると自覚しています。同時発生的に同じような言葉が見られてもおかしくはないですね。

ツイッターで調べたところ、「かんりか」を「完全に理解した」の意味で使っている用例で調べた限り最も古いツイートは2018年7月に発見されていますが、0.5択クイズの動画が公開されるまでは数えるほどしかありません。この時点での使われ方は、ポプテピのギャグの画像が流行っていた+プログラマー界隈でそんなに理解していないのに「完全に理解した」と言うのが流行っていたという背景からきていると思われます。

ちなみに私のライン上では2019年9月に用例が見られ、そこで誰からも突っ込まれていないので、日常的に使っていたと推察されます。どこで使うようになったかはわからないんですけどね。

この言葉ってどんな特徴がある言葉なんですか?

私は大学で言語を学んでいるので、それっぽく分析してみました。

(めちゃめちゃ丁寧で長かったので、次ページに載せました。)

なるほど、すごい丁寧な分析ありがとうございます。

この言葉は思いの外有名になりましたが、それについてどう思っていますか?

いいことだと思います。「かんりか」は完全に理解したということを示すのに一番合理的であり効率的な言い方だと思っています。ただ「わかった」というのとは違って、さらに深い理解をしていることを短く伝えられます。ただの「わかった」では何%の理解か伝わりませんからね。

例えばどこかのお店に集合するとして「わかった」と言っても、結局道に迷うことがありますよね。その後のやり取りで「わかった」と返すより「かんりか」と返す方が、自分が行き方を本当に理解していることがちゃんと伝わります。丁寧なコミュニケーションは、言われた側も嬉しくなると思います。

S.M.さんは双方がハッピーになるようなコミュニケーションを目指している?

そうですね。どうしても省略語って簡素で雑なイメージを持つ人も多いと思うのですが、かんりかは語感がかわいいこともあって、使われた側もいい印象を抱くと思います。そういった点で、他の省略語とは一線を画しているのかなと。

実は「かんりか」を動画で使ったとき、「友達が言ってる言葉だから最近流行ってるんだろうな」と思っていて、後から校閲のときに「そんな言葉流行ってないよ!」と言われたという恥ずかしい記憶があります。

そこで勘違いしたことで運良く広まった「かんりか」。意外に使いどころ多いし、かわいい言葉かなと思います。みなさんに愛される言葉になってくれたらいいなと思っています。

次ページ:S.M.さんによる「かんりか」についての分析


「気になることば」では、読者の皆さんの「気になることば」も紹介していきます。気になっている言葉があったら、#QK気になることば で教えてください。

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この記事を書いた人

こうちゃん

東大法学部卒のこうちゃん(渡辺航平)です。東大クイズ研究会OBです。話のタネになるような記事が書けたらと思います。

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