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もし今、あなたの200年前の先祖が突然あなたの目の前に現れたら? 大抵の人はビックリするでしょう。いきなり人が現れたことへの驚きを差っ引いても、「ちょんまげやん!」というツッコミが入ることは避けられません。 でも、もっと驚いているのは、現れちゃったあなたのご先祖様のほうです。我々はちょんまげを知っていても、彼らはモヒカンを知りません。「頭が高ぁい!」からの斬捨て御免パターンまであります。 では、200年と言わず、500年、1000年、それ以上なら? 言葉の通じない、類人猿の祖先まで戻ったら? いずれにせよ、我々は過去に比べ未来の衝撃に対して格段に脆弱であり、またそれゆえに、過去以上の興味の対象として未来を扱ってきました。 この100年、世界の変容は指数関数的に加速しています。そして、今後も崩壊か調和の一点に向けて進み続けるでしょう。その一点がいつ訪れるかは誰にもわかりませんが、終着点に向けて私たちも絶えず変容し続けます。無論、今よりもっと速く。   イギリスのサイエンスライターであるドゥーガル・ディクソンは、現在の生物が将来どのように進化していくかを、フレッシュなイラストを交えて書いた一連の著作で有名です。今回はその中でも、人間の進化に焦点を当てた『Man After Man』をご紹介します。 ディクソンの作品でもっとも有名なのは、人間のいない世界で進化していく動物を扱った『After Man』です。しかし今回は、キモさやインパクトで勝ること、現在絶版となっていることなどを理由に『Man After Man』をチョイスしております。 個人的には、三浦建太郎『ベルセルク』がお好きな方は、本書も非常に気に入っていただけるのではないかと思います。さあ、ただただキモイ私たちの子孫を直視しましょう。
ここまで大量の文章を読ませておいて、ラストはしっかりバッドエンドです。この心地よい鬱感も『ベルセルク』的じゃないですか? イラストのインパクト自体を楽しんでいただきつつ、もっと欲しい! という方向けということで筋を通した解説を付けました。もちろんイラストだけで楽しんでいただければよいですし、森林居住者などは大胆にカットしてしまいましたが、口調や雰囲気はなるべく近づけて見ました。途中に入った仕様のないジョーク以外は。 『Man After Man』自体は、イラスト中心のライトな本かと思いきや、長大な文章で重厚に物語が紡がれる奥深い一冊です。今回ご紹介した「500万年後までのルート」を把握しながら読めば、より個々のサーガが深く楽しめるかと思います。現在絶賛絶版中ですが、図書館などには置いてあることが多いので、ぜひお手に取って、願わくば完走してください!

この記事を書いた人

伊沢拓司

QuizKnockCEO、発起人/東大経済学部卒、大学院中退。「クイズで知った面白い事」「クイズで出会った面白い人」をもっと広げたい! と思いスタートしました。高校生クイズ2連覇という肩書で、有難いことにテレビ等への出演機会を頂いてます。記事は「丁寧でカルトだが親しめる」が目標です。

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