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大学生のA男が密かに思いを寄せるB子。彼女の20歳の誕生日を祝うため、A男は高級フランス料理店を予約していた。

高級店など行ったことのないA男は、マナーなどの面で恥をかかないため、フランス料理について事前に徹底的に勉強をした。

公式サイトで調べたフルコースの価格は、1人税込み1万5千円。大学生のA男にとっては莫大な出費だが、B子のハートを射止めるためには仕方なし。バイトで稼いだ3万円を財布に入れ、A男は店に向かったのだった……。

デザート前、B子がトイレに立った。その隙にA男は会計を済ませてしまおうと、店員に伝票をもらった。伝票を見て、A男は青ざめてしまった。

A男「え、4万4千円……? 税込みで1人前が1万5千円だから、2人分で3万円じゃないんですか? お酒も頼んでないのに!」

店員「はい。それにミネラルウォーターが2人分で2000円、肉に削りかけたトリュフが2人分で5000円、追加されたフロマージュが2人分で3000円で合計4万円。サービス料10%を加えて4万4千円になります」

A男「水とトリュフとチーズは別料金だったのか……! あと、サービス料のことはすっかり忘れてた……!」

3万円しか持ってきていなかったA男は、B子に1万4千円を借りることでその場をしのいだ。カッコ悪いところを見せてしまったA男はひどく落ち込み、デザートも喉を通らなかった。

だが、カッコつけようと頑張って空回りしてしまうA男のことを、B子は少しだけ好きになり始めていたのであった。

この記事を書いた人

K. Mimori

慶應医学部卒。元馬術部。知っておくべき知識から意外な雑学まで、様々なジャンルの記事を扱っていきたいと思います。よろしくお願いします。

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