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クイズづくりの鉄則3箇条

まずは、これだけは守りたい3つの「意識」を紹介しましょう。これさえ守っておけば、クイズとしては成立します。

「今日のうちにクイズを作んなきゃ友人が王様に処刑されてしまう! どうしよう!」という状況でもご安心なされ。これさえ読んでおけばオールオーケーでござる。

  • 「伝わりやすさ」の意識
  • 「誰に出すか」の意識
  • 「ひとつに決まる」意識

では、ひとつひとつカンタンに見ていきましょう!

「伝わりやすさ」の意識

ベタなたとえですが、クイズはキャッチボールのようなものです。質問を投げ、回答で打ち返すコミュニケーションだと言えましょう。「今日の晩飯なに〜?」「ナシゴレンよ〜」すらクイズに分類可能です。

そう、コミュニケーションです。私たちはクイズを使って何かを伝えたり、何かを受け取ったりします。となると、なるべく伝わりやすい、受け取りやすいクイズのほうが良いですよね。

つまり、クイズは「誠意」で作られるべきものなのです。

なるべく「読み手が読みやすい文章で、楽しめる形で」が鉄則。答える人が持っている良い知識を、良い形で発掘してあげるためのものだ、と考えると良いでしょう。

「局所的短期的に大量に降り注ぐ豪雨のことを、戦場において不正規戦闘を行う組織にたとえて何という? A. ゲリラ豪雨」

改善例:「短い時間で狭い地域に降る大雨のことを、「遊撃戦」を意味する言葉から何という? A. ゲリラ豪雨」

文字面の読みづらさ、一発では掴みづらい用語などを改善してみました。語彙を誇らず、正確さを失わない範囲でなるべくわかりやすい単語を使いましょう。

「誰に出すか」の意識

クイズというものは変わった遊びで、必ず「出し手」と「答え手」が必要になります。最低2人いないとできないわけですね。

そして、今回あなたは「出し手」になります。そして、QuizKnockで出す場合には「答え手」=いろいろな皆さん、になりますね。

さあ、適切な想像を広げましょう。必要なのはさきほど述べたような「誠意」。あなたが好きな物理の先生の口癖を出題しても、ほとんどの人には伝わりません。

つまり、「多くの人にとって」共通していることや興味があることを出題することが求められます。横文字で言うならホスピタリティ、つまりは思いやりが大事ってことですね。

「お赤飯を作る際には欠かせない、豆や栗を砂糖漬けにした和菓子は何? A. 甘納豆」

改善例:「北海道のお赤飯ではこれを用いることも多い、豆や栗を砂糖漬けにした和菓子は何? A. 甘納豆」

お赤飯に甘納豆を使うのは北海道の一部だけ。自分の常識や言葉遣いが一般的なものか、常に疑いながら作成する必要があります。

「ひとつに決まる」意識

QuizKnockでは、クイズを作ったあとに必ず、作問者以外によるチェックを通しています。いろいろな項目のチェックを経て問題がリリースされるわけですが、その際に特に気をつけているのが「別解がないかどうか」です

『集え!名作クイズ劇場』で作っていただくのは択一の問題です。択一というのは複数の選択肢から答えになるものをひとつ選んでもらう問題形式ですね。

択一問題は当然ながら、答えが選択肢の中にないといけません。選択肢にない単語が答えになるパターンはまだなんとかなりますが、誤答選択肢として用意したものが正解になる場合などはアウトですね。

「次のうち素数はどれ? 選択肢:2,7,15 答え:7」という問題は、「2」も答えですからアウトです。「2と7」両方を正解とするか、「次のうち素数でないのはどれ?」という問題にするか、という手術が必要となります。

「な〜にをアタリマエのことを!」とお思いでしょうが、文章を練っているうちに、うまく絞りが効いていない問題文になってしまうことは本当によくあるんです。このことに気を配りつつ、ぜひ作り終わった後に見直しをしてみてください。

「日本の総理大臣は誰? A. 安倍晋三」

改善例:「現在の日本の総理大臣は誰? A. 安倍晋三」

歴代の他の総理たちも「日本の総理大臣」には違いありませんよね。より正確な文章にすることで、文句をつけられないようにしましょう。

さてさて、この3つのキホンを守りさえすれば、クイズとしては成立です。ここで読むのをやめても構いません。

とはいえ、『集え!名作クイズ劇場』でたくさんのクイズが集まった場合、力作が集結することはまず間違いありません。それらのクイズの中を勝ち抜くには、やはり上達のコツも押さえておくべきだと、僕は思うのです

ここからは伊沢がクイズ作成時に意識している「5つのコツ」をお見せしましょう。 (2/3)

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この記事を書いた人

伊沢拓司

QuizKnockCEO、発起人/東大経済学部卒、大学院中退。「クイズで知った面白い事」「クイズで出会った面白い人」をもっと広げたい! と思いスタートしました。高校生クイズ2連覇という肩書で、有難いことにテレビ等への出演機会を頂いてます。記事は「丁寧でカルトだが親しめる」が目標です。

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