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株式会社JERA

こんにちは、セチです。

ライターがイチ押しコンテンツを紹介する「おすすめの一品」のコーナー。今週は私が担当します。


私は小学生の頃から漫画が好きで、自室の本棚にはざっと千冊くらいの単行本が並んでいます。少年向けから少女向け、バトルからコメディまで、幅広い作品に触れてきました。

そんな中から今回ご紹介するのはこちら。サッカー未経験者の私がすっかりハマってしまったサッカー漫画、『アオアシ』です。

アオアシ』(作・小林有吾)は、2015年より「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の作品です。

愛媛の中学にある弱小サッカー部でフォワードをしていた主人公・青井葦人(あおい・あしと)が、高校進学と同時にJリーグクラブのユースチーム(各クラブが持つ高校生年代の育成組織)に入団。はじめは独りよがりで荒削りなプレーしかできずにいた葦人が、ユースでの日々を通して、選手として、人間として大きく成長していく、というのが大まかなあらすじです。

この「Jリーグのユースチーム」を舞台としていることが本作の大きな特徴です。

葦人をはじめ、登場するキャラクターの多くは(目先の勝利だけでなく)プロ入りを見据えてサッカーに取り組んでおり、「プロを目指すことの厳しさ」がテーマのひとつとなっています。

例えば、ユースの入団試験やチーム内でのレギュラー争いなど数多くの試練が描かれ、登場人物の中でも明暗がくっきりと分かれます。これは、高校のサッカー部やプロサッカーを描いた作品にはなかなかない、本作ならではの魅力といえるでしょう。

▲『アオアシ』コミックス公式PV

また、サッカーの理論に関する説明が非常にわかりやすいのも素晴らしいところ。

同世代のトップが集まるユースチームだけあって、主人公たちにそれぞれ要求される戦術は高度なものが多いです。しかし、本作ではそれを論理的に、かつ明快に描いており、選手やチームのすごさを理解しやすく、キャラクターの個性が引き立ちやすいという構造になっています。

実際、私は本作を読むまでサッカーの戦術についての知識がほぼゼロでしたが、読み進める上でわかりにくさを感じることはまずありませんでした。それどころか、『アオアシ』を通して身につけた知識や考え方によって、サッカーの試合を観るときの理解度がグッと引き上げられたように感じています。

もちろん、主人公たちの人間ドラマや燃える試合の展開など「スポーツ漫画らしさ」も十分。迫力ある構図やコマ割りによる漫画ならではの演出も巧みで、ひとたび読めば心が熱くなること間違いなしの作品です。

▲サッカー漫画『アオアシ』 「サッカーを、ありがとう。」篇


今年(2021年)はJリーグとのコラボプロジェクトも実施され、ますます勢いを増す『アオアシ』。一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

これまでの「おすすめの一品」はこちらから。

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この記事を書いた人

セチ

都内で医大生をしています。

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