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このたび、おかげさまでQuizKnockは3周年を迎えました。これを記念して、長らく編集部を務めた4人による座談会を開催しました。

テーマは「QuizKnockのこれまでとこれから」。その一部始終をご覧ください。

座談会メンバー

  • カワカミタクロウ(以下、川上):QuizKnock立ち上げメンバー。本座談会の進行役。
  • 伊沢拓司(以下、伊沢):QuizKnockの発起人。創設から編集長を務めている。
  • 山森彩加(以下、山森):2017年8月にライター兼編集部として加入。
  • こうちゃん(以下、こう):2017年6月にライターとして加入。2018年1月より編集部入り。

 

クイズ研究会とメディアを絡める

というわけで、QuizKnockの3年間を振り返っていきたいなと思うんですが、そもそもどうしてQuizKnockを作ることになったのか、まずはそういったところを話していきましょうか。伊沢さん、お願いします。

QuizKnockが立ち上がるのが2016年10月なんだけど、その頃はキュレーションメディアが流行っていたんだよね。そういったメディアはファクトチェックが甘くて、正確性に欠ける、というのが問題になっていた。

ありましたね。

そこで、大学のクイズ研究会とメディアを絡めることで、正確性・能動性を追求できるんじゃないかと。東大とかの大学生にはファクトチェックの文化があるし、クイズを使うことでキュレーションメディアにはない能動性も生まれる。

そしてこれは個人的なモチベーションなんだけど、クイズの業界にお金があんまり流れていなかった。東大生がすごく安い給料でクイズを作っていた。

たしかに。

これはあんまり良くないと。こういった身近な問題と、世間の課題を一気に解決できるのが、QuizKnockなんじゃないかと。そう思っていたのが立ち上げ当初。2016年の夏、大学4年の夏の半分はQuizKnockの立ち上げに費やしたね。

そうか、その頃って伊沢さん、まだ学部生なんですね。

そう、院試の勉強してたんだよ。あとリオ五輪もあったから……。

リオ五輪は別に関係ないですけどね。

院試の朝もリオ五輪観てたからね。

それはもうQuizKnock関係ないじゃないですか。

『QuizKnockファンブック』に掲載された「QuizKnock超詳細年表」の2016年ページ。隠された部分はぜひ本を買ってチェックしてください。

QuizKnockの誕生と死

まあそんな感じで、2016年10月2日にQuizKnockがスタートするわけですね。最初に載せた記事って20本でしたっけ?

そう、20本。プラス、10月2日分の3本だね。

今思うと、毎日3記事出してたのってすごいですね。3年経った今でも、朝Knock含めて1日3本なのに。しかも当時のライター数を考えると……。

本当に大変だったね。まあやがて減るわけだけど。

ちなみに、なんで記事数減らしたの?

単純に体力がもたなかった。あと、「毎日3本出したら、○年後にはメディアとしてこれくらいの規模になるだろう」みたいな試算があったんだけど……、それが崩れた。PV倍カウント事件だね。

うわー、ありましたね。

2017年の年明けに、PV数を本来の2倍にカウントしてることが発覚したんだよね。つまり収益は、自分達が思っていた半分。これで収支がズレて、1日3本更新は割りに合わないという結論に至った。

1記事ごとに人件費かかってますからね。たくさん出せば良いというわけではない。

今は我慢の時期だということで、記事数を減らした。

あ、でも2017年2月から朝Knockが始まるんですね。

そう、時事性を重視しようかなと思って。就活を控えた大学生をターゲットにして、読者層を広げようと。でも正直、結果は出ず……。

今でこそ人気記事ですけど、この時期はダメでしたね。

そんな感じで試行錯誤を続けてたんだけど……、アレだね。一番しんどかったのは2017年3月だね。

3月って、クイズプレイヤーにとってめちゃくちゃ忙しい時期なんですよね。当時はライターが全員クイズプレイヤーだったから、本当に大変だった。

毎年3月はabc(学生向けのクイズ大会)があって、その年は、出場できる最後の年だったんだけど、対策をした記憶がない。

まあ、どう見てもしてなかったですね。

結局、良い結果は出せなかった。しかも記事を落とす、っていうね。

あ、それってこの日なんだ。

2017年3月19日、いわゆる「QuizKnockが死んだ日」ですね。QuizKnock始まって以来、朝Knock以外の記事が公開されなかった唯一の日。

この日は記事の公開を完全に忘れていて。大会に熱中してたのと、負けたショックもあったんだろうね。飲み会が終わった後に、「あっ」となった。

次ページに続く

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この記事を書いた人

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