「服部」はなぜ「はっとり」と読むの?答えは1500年前にあった

もはや国民的アニメとなった『名探偵コナン』。この作品に登場する人気キャラクターに「服部平次」がいます。「西の服部、東の工藤」と、工藤新一と並び称される高校生探偵です。

さて、彼の名字「服部」は、何と読むでしょう?

なんでそう読むの?

別にひっかけではなく、答えは「はっとり」なのですが、よく考えると「服部」と書いて「はっとり」と読むのは、かなり不思議です。素直に読めば「ふくべ」にでもなりそうなものですが……。海外のコナンファンも戸惑っていることでしょう。

しかし、「服部」は珍名字というわけでもなく、割とありふれた名字です。知り合いに一人はいるのではないでしょうか。QuizKnockのライターにも、一人いますよね。

では、この「服部」という名字は、何故「はっとり」と読むのでしょうか? その起源を探ってみましょう。

古代から存在した

時代は古墳時代にまでさかのぼります。大化の改新(646年)以前の日本では、大和朝廷の直下に技術者集団が属していました。彼らは、朝廷のために働くか、物資を納めるかして仕えていました。たとえば、祭祀を担当した「忌部」や、刀剣を生産した「鍛冶部」などがいて、まとめて「品部(しなべ)」と呼ばれていました。

品部の中には、機織りの技術を持つ者もいました。彼らはもともと「はたおりべ」と呼ばれていましたが、やがて「はとりべ」と短縮されました。この「はとりべ」がすなわち「服部」、衣服に関する品部ということなのです。

やがて「はとりべ」の「べ」は省略されるようになり、「はとり」→「はっとり」と現在の形になったのです。

「服部」という名字は、なんと古代日本の職業に由来していたことが分かりました。もし興味が湧いたら、自分の名字の由来も調べてみると面白いかもしれません。

参考文献

東大文学部、東大クイズ研のカワカミです。分かりやすく、読みやすい記事を書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。