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解説

正解は、「リコーダー」でした。

リコーダーは、中世ヨーロッパで完成した、たて笛の一種です。15世紀後半から18世紀前半ごろ、音楽史でいう「ルネサンス時代」から「バロック時代」にかけて、盛んに演奏されました。

19世紀ごろの「ロマン派時代」にはすっかり廃れてしまったリコーダーでしたが、アーノルド・ドルメッチという人物の活躍により、20世紀に復活を遂げます。ドイツのペーター・ハルランが新たに「ジャーマン式」の指づかいのリコーダーを製作したことで、学校教育にも用いられるようになり、1936年のベルリンオリンピックでもリコーダーが演奏されました。

このベルリンオリンピックの際にドイツ留学をしていた日本人・坂本良隆さかもと よしたか が、ソプラノアルトテナーのリコーダーを初めて日本に持ち帰ったとされています。坂本がリコーダーに教育的価値を見いだし、日本でも制作しようと楽器メーカー に働きかけたことで、日本でのリコーダー製造が始まったのです。

かくして、現在では日本の多くの教育現場でリコーダーが演奏されています。リコーダーが今のように普及するまでに、さまざまな人が力を尽くしてきたのですね。

それでは今週は、リコーダー全盛期のバロック時代の作曲家・ヘンデルによる『リコーダーソナタ ニ短調』でしっとりとお別れしましょう。

次週の「今日の一問・音楽編」もお楽しみに。

【前回の「今日の一問・音楽編」はこちら!】

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この記事を書いた人

はぶき りさ

東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学別科オルガン専修を経て、同大学音楽学部器楽科オルガン専攻3年。世界で何千年も生き続けている「音楽」という文化に、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書けたらと思います。よろしくお願いします。

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