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クイズの解説

Q.1:京都にある「金閣」と「銀閣」。創建がより古いのは?

金閣と銀閣はともに室町時代に創建され、金閣の方が先に建てられました。金閣は室町幕府3代将軍の足利義満が貴族の別邸を造り替えたもので、2・3階部分の外装に金箔が貼り巡らされた豪華な造りをしています。一方、銀閣は8代将軍・足利義政によって創建されました。

金閣と銀閣は、一般的には「金閣寺」「銀閣寺」という名前で知られていますが、正式にはこれらは寺の名前ではなく、それぞれ「鹿苑ろくおん寺」「慈照じしょう寺」と呼ばれる寺にあります。

ちなみに金閣は、実は1950年に火災により一度焼失しています。現在の金閣は、焼失をうけて1955年に復元されたものです。

▲金閣 via Wikimedia Commons Kakidai CC BY-SA 4.0

Q.2:1849年ごろにカリフォルニアで発生し、一獲千金を狙う人々が殺到したのは「何ラッシュ」?

新しく発見された金鉱に人々が押し寄せることを「ゴールドラッシュ」といいます。ゴールドラッシュはこれまでに、オーストラリアやアラスカなど世界各地で発生したことがあります。なかでも1849年ごろにアメリカのカリフォルニアで発生したゴールドラッシュは特に大規模なもので、約10万人もの人々がカリフォルニアに殺到したとされています。

ちなみに、カリフォルニアでゴールドラッシュが起こった際、リーバイ・ストラウスという人物が、金を採掘する際に破れにくいズボンを商品化しました。このできごとが、ジーンズで有名なブランド「リーバイス」の原点になったとされています。

Q.3:江戸時代ごろには世界の流通量の約3分の1が日本で産出されていたのは?

江戸時代の初め、日本では現在の島根県にある石見いわみ銀山や、現在の兵庫県にある生野いくの銀山などの銀山でさかんに銀が採掘されていました。特に石見銀山では、不純物の含まれる銀を鉛に溶け込ませてから銀を抽出する「灰吹法」という手法を用いて、世界の流通量の3分の1を産出するほど銀が採られました。

また、石見銀山の存在は当時、世界的にも認知されていました。ポルトガルの宣教師であるルイス・ティセラの作った日本地図には、石見銀山にあたる場所にラテン語で「Argenti fodinæ(銀鉱山)」と書かれています。

Q.4:12世紀から13世紀にかけて、現在の中国北部を支配した王朝は?

」は女真じょしん族と呼ばれる部族の長である完顔阿骨打ワンヤンアグダ1115年に現在の中国北部にたてた王朝です。12世紀前半には中国の北部を広く支配し、中国南部を支配する南宋と対立しました。

▲1142年の金と周辺の王朝 via Wikimedia Commons 玖巧仔 CC BY 3.0

しかし、13世紀に入ってからは、チンギス・ハン率いるモンゴル帝国からの攻撃を受け、1234年にはその後を継いだオゴタイ・ハンの侵攻を受けて滅亡しました。

Q.5:南米の国「アルゼンチン」の国名の由来になったのは?

アルゼンチン」の国名は、ラテン語で「」を意味する単語「アルゲントゥム(Argentum)」に由来するとされています。

16世紀、スペインの探検家フアン・ディアス・デ・ソリスが南米大陸を流れる大きな川を発見し、後にその川は「銀の川」という意味の「ラプラタ川」と呼ばれるようになりました。「アルゼンチン」の国名も、この川の上流に銀の鉱脈があると考えられていたことから銀に由来するものになりました。

ちなみに、銀の元素記号である「Ag」も、「Argentum」に由来しています。


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この記事を書いた人

松林 陸

京都大学大学院理学研究科・修士1年の松林 陸です。普段は大学のサークルでクイズをしています。 大学では物理学を専攻しています。好きなものはクイズと旅行と科学。読者の方の日々に「ちょっとした学び」が生まれるような記事を書けるように頑張ります。

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